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次世代の石油代替燃料となりうる”GTL(Gas To Liquid)”

GTL ”GTL”とは、天然ガスを一酸化炭素と水素に分解した後に、分子構造を組み替えて液体燃料 などを作る技術のことを意味しています。ただ、便宜上このような形で創出された”液体燃料” のことを”GTL”とも呼んでいます。

”天然ガス”資源は現在も主力資源として活用されているものですが、化石燃料(石油など) と比較すると埋蔵量ははるかに多い資源であると考えられています。”天然ガス”をそのまま 活用するのと比較して、”GTL”には大きな利点(メリット)があるのです。

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不純物が除去された、環境負荷の少ない取り扱いやすい燃料が”GTL”

”GTL”はメタンガスを水蒸気とともに触媒存在下で高温(900℃)高圧化(30気圧)で 反応させるスチームリフォーミング法と呼ばれる手法で「一酸化炭素と水素からなる合成ガス」 を生成。さらに中温中圧で触媒を用いるフィッシャートロプシュ(FT合成法)という手法で 生成されたものです。

この生成過程の中で、天然ガスに多く含まれている”硫黄”などの不純物が取り除かれる ことになるのです。不純物が少ないため、燃焼時の環境負荷も小さいのがGTLの大きな 特徴(メリット)となっています。
また天然ガスと比較して、液化することも容易で”輸送”や”貯蔵”もしやすい燃料で あることもわすれてはいけないメリットのひとつです。


実用化段階のGTLへの期待。

GTLの技術はすでに実用化レベルとなっています。実際に日本においても、実験的な生産 と販売・利用も2000年以降行われており、現在も実証実験が推進されています。世界的には、南アフリカやマレーシアでは 既に実用化されており、カタールなどでは、大型プラントが建設され国家レベルの戦略 としてGTL輸出大国を目指しているとのことです。

GTLの製造コストに関しても、十分に採算に合うレベルのものとなっており ガソリン、灯油、軽油のいわゆる軽質白油の代替品としての使用が可能なことから 大きな期待が寄せられる燃料であると思っています。


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