国ではなく、地方行政・地域単位で活用することが出来る”小出力発電設備”。

一般的な”大規模水力発電”は、広大な土地を必要として、さらに自然環境への影響が存在する 要素となることから、国が法律に基づいて開発推進していく要素に位置づけられています。 わかりやすく言うと、通常の”大規模水力発電”は電気事業者が 国と協議・調整の上でなければ実行できない「発電方式」なのです。

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対して、”マイクロ水力発電”は、発電規模が「100KW未満」の水力発電方式のことを意味しています。 この発電規模の場合、”事業用電気工作物”という取り扱いではなく、”小出力発電設備(一般電気工作物)” に位置づけられることとなります。

すなわち、他の「太陽光発電」「風力発電」「燃料電池発電」などと同様の位置付けとなるということです。 それゆえに、”マイクロ水力発電”の場合には、誰でもわりと手軽に導入できる「発電方式」というになります。(もちろん必要な条件 はありますが)。


”マイクロ水力発電”に関する情報!!

マイクロ水力発電の活用方向性

「マイクロ水力発電」はその特性上、送電線などを活用した広範囲への送電には適さない発電方式 と考えられます。それゆえに、現時点で期待される開発の方向性としては下記の2つの要素となります。

◆山間部での「地産地消型」発電

・山間部での生活用電力、その地域(市町村)単位で活用することを目的として河川・水路などに マイクロ水力発電システムを導入・発電を行う。

◆【水】を取り扱う事業施設での発電活用

・大量の水を活用(排水が多い)する産業や排水・下水道処理施設などにおける「排水」「水の流れ」 を電力として活用する仕組み。基本的には「資源の有効活用」を主眼として、排水からもエネルギー抽出 を行い、そこで創出された電力は、当該施設にて活用することが望まれます。

◆都市部での「雨水排水」システムへの導入。

・都市部では、コンクリートなどで舗装されているエリアが多く、多くの「雨水」は側溝などから 「雨水排水管」を通じて河川などへと流出処理されています。この雨水排水系統の中にマイクロ水力発電 を導入することによって、降雨時のみとなりますが電力を創出することが期待できます。

マイクロ水力発電の課題

多岐にわたる課題が存在している状況となっていますが、簡単に「メリット」と「テメリット」 について箇条書きにて記してみたいと思います。

◇メリット

・ある程度の水量(水の流れ・排水の流れ)があればどこでも設置が可能な発電システムとなる。

・単純に発電可能な条件と思える「水の流れ」を電気エネルギーへと換算してみるとかなりの発電 ポテンシャルが存在している。

・一日の中(昼夜)での発電力の変動が少ない。

・通常の水力発電などと比べると、自然環境などへの悪影響となる可能性が少ない。

◇デメリット

・河川などには、「ゴミ・落ち葉など」が流れてくる可能性が高く、その除去対策・メンテナンス 手間、コストが必要となる。

・降雨量に左右されめため、年単位・月単位での気象変化に大きく影響を受ける。(安定した電力 を得にくい)

・現時点では、機器設置、メンテナンス費用を含めた採算性が低く、設置可能となる採算条件が整う 立地環境が少ない。

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