現在、”冷暖房”に使われているエネルギーの主力が”電気と燃料”となっています。
ただ、自然エネルギーの仕組み・特性から考えると本来は”暖房”は火エネルギーを
資源として、”冷房”は水エネルギーを資源として利用していくことが効率的なもの
となり、望ましいものなのです。
”暖房”に活用する火エネルギーとしては、いわゆる”熱”であり、「太陽熱・地熱・地中熱」
といったものが自然エネルギー資源として対象となります。”冷房”に活用する水エネルギーとなるのが
「雪・氷・水」の資源です。
仕組みとしては難しいものではないため、すでに実用化されている技術が多く存在しているの
ですが、一般的に利用拡大が進んでいないのは、システムとして課題があるというよりも、
単に環境負荷が高いながらも便利さ重視で”エアコン・燃料暖房など”が使用し続けられて
きていることが要因となっているものと思われます。ゆえに、環境重視の価値観が高まって
くれば、一気に普及拡大が期待できる技術が多々あるのではないでしょうか。
ここでは、そんな火エネルギー及び水エネルギーを資源とした冷暖房システム(技術)について
ご紹介したいと思います。
”雪”を資源とした冷房システムは、とても経済的で環境に優しいエネルギー利用方法として
期待の高いシステムです。基本的には、”雪”が資源となるため利用可能地域が限定された
ものとなりますが(積雪地域)積極的な活用推進が楽しみな技術です。
日本においては、1984年から実用化されている冷暖房システムです。通年で安定的な温度
を有している地中熱(概ね10℃〜15℃)をヒートポンプ技術によって活用・・夏は冷房に
冬は暖房にと利用でき、環境負荷がとても少ない仕組みとして一般住宅への普及が期待されています。