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日本で創出できるエネルギーとして期待の新バイオ燃料「藻類オイル(藻油)」

藻類 ”藻類”から油が抽出できることは、わりと以前から知られていた要素でした。 ただ、近年”ボツリオコッカス”という藻類から効率的に油燃料が抽出できる ことが発見されると共に、一気に研究・開発が進み・・現在では、研究レベルでの ”藻類から油燃料精製”技術が確立されてきました。一部の企業では、実用化段階 へと進んめているところも存在しています。

現在はまだ実用化段階に至っているとはいえないのが実情かと思います。 なんといっても、”燃料生産コスト”が現実的なものとなっていないのが最大の課題 ではないでしょうか。

しかしながら、理論的には現在日本で使用されている”石油燃料”のすべてを日本国内 で生産できる”藻から抽出した油”で代替できる可能性があることがわかっています。 期待は、とても大きな自然エネルギー燃料となるのではないでしょうか。当サイトでは、 燃料資源として、現在期待されている”藻類”及びその特性について情報をご紹介した いと思います。

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藻から油(石油)抽出が期待される藻類〜ボツリオコッカス

藻類 ”光合成”で育成される藻類の中で”油燃料”が効率的に抽出できるものとして 研究が最も進んでいるのが、こちらの”ボツリオコッカス・ブラウニー”という 藻類です。

ボツリオコッカス のページはこちら。

藻から油(石油)抽出が期待される藻類〜オーランチオキトリウム

藻類 2010年に筑波大学の渡邉信教授らのグループが発見、同年12月に藻類の国際学会で 発表されたばかりの藻類が・・”オーランチオキトリウム”です。日本の自然界から 発見された藻類で、”ボツリオコッカス”と比較して10倍以上の油を生産する能力があることで期待 されている藻類です。

オーランチオキトリウム のページはこちら。

藻から油(石油)抽出が期待される藻類〜エノモト藻

藻類 最も最新の情報となりますが、株式会社IHIを中心として企業体グループが その存在を明らかにしたばかりのものが、”エノモト藻”と名づけられた藻類です。 どうやら極秘に研究・開発を進める中、実用化段階への移行の機会が訪れたことで 公に発表となったようです。詳細は不明なことも多いのですが、現段階でわかっている 情報をお届けします。
エノモト藻 のページはこちら。

藻類バイオオイルcontents

藻類バイオオイル技術の課題点〜実用化へ向けたポイント

■燃料生産コストの適正化

新エネルギー燃料として、実用化していく上での最重要ポイントとなるのが、 ”燃料生産コストの適正化”です。技術的には、すでに”藻類”から”油(類似原油)” を作り出すことは可能となっており、作られた”油”も石油代替燃料となることも 検証されているのです。後は、市場に燃料として適正なコストで提供できるかどうか・・ という問題が最大の課題となっているのです。

現段階では、藻類から油燃料を1リットル生産するのに、「800円〜1000円」のコストが かかってしまうといわれています。燃料の生産コストを考える上では、”藻類の育成・管理コスト” ”藻類から油の抽出技術・施設コスト””油抽出後の廃棄物処理コスト”の3要素をすべて 含んだ上で算出していくことが必要となります。
次項目以降の課題要素も、結局のところ”燃料生産コストを低くするための課題”と いえそうです。

■簡易管理が可能な藻類育成技術及び藻類個体の発見・開発

藻類バイオ燃料を実用化する上で、最も理想的な”育成方法”となるのが、”休耕田” などの荒地を有効活用した屋外育成環境の実現ではないでしょうか。藻類の育成をする上 で特殊な施設環境を必要としないということは、とても大切な要素となります。

そのためには、「油抽出できる単一藻類のみを培養、育成できる技術開発」「他の細菌・ 藻類などによって成長阻害されないような個体(藻類)の発見・開発」などが必要不可欠 な要素と考えられます。

■藻類から油抽出の効率的な技術開発と施設装備の軽量化

藻類から油を抽出するための施設が、広大な土地を必要とするものであったり、莫大な 投資を必要とする施設となってしまっては、実用化に程遠いものとなります。生産施設の 軽量化とコンパクトな施設とすることは、実用化促進に向けて大きな推進力となるのでは ないでしょうか。

■”循環型”の生産施設創造。

もうひとつ大切な要素となるのが、生産システムが自然環境を含めて「循環型の仕組み」 を有しているものとなっていることです。例えば”藻類”の中には、”エサ”となる有機物 が必要となるものも存在しており、藻類育成のために、わざわざ新たな「餌育成の仕組み」 を作らなければいけなくなるのでは、ある意味本末転倒な出来事を生んでしまう可能性が あります。

現在、息づいている自然環境システムの中に、上手く適合し・・自然環境の循環システム に加わることができる、そんな仕組み作りも忘れてはならない要素だと考えています。

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