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ボツリオコッカス・ブラウニー(学名:Botryococcus braunii )

藻類 ”藻から油”抽出技術の研究・開発のきっかけとなった藻類ともいえるのが、こちらの 「ボツリオコッカス・ブラウニー」です。 光 合成によって炭化水素(ボトリオコッセン)を精製することで知られている 緑藻の1種(※ボツリオコッカス属3種中の1種)です。 ”ボツリオコッカス”と呼ばれる同種族の藻類も多様性に富んでいることから、 今後、”油精製”にもっと適したものが発見される可能性もありそうです。

この研究開発の 中心的存在となっているのが、アメリカの企業「サファイヤ・エナジー社」ではないでしょうか。 すでに”グリーンクルードオイル” という名前の燃料開発に成功しています。(サファイヤ・エナジー社HP) 公式サイトはもちろん英語表記ではありますが、”ボツリオコッカス”の詳細・技術 を知りたい方は、参照してみてはいかがでしょうか。

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ボツリオコッカス・ブラウニーの特徴

”ボツリオコッカス”の魅力(特徴)としては、なんといっても”光合成”によって 増殖することではないでしょうか。理論的には、太陽光と水のある環境(生育環境)さえ整っていれば 、一般的な植物が育ちにくい環境(肥料などの無い場所)であっても十分育成していくことが できるということです。

油精製可能な植物資源である”トウモロコシ”と単純(理論上)に油抽出量を比較し て見ると、「単位面積当たりトモロコシの100倍以上」の精製能力があるということ も大きな特徴となっています。

■石油系オイル「炭化水素」を創出。

多くの藻類が生産するオイルは「トリグリセリド(植物系オイル)」であり・・ 細胞内に蓄積しています。しかし、ボツリオコッカスが生産するオイルは「炭化水素(石油系オイル)」 なのです。本当の意味で”石油燃料”の代替燃料となりうる可能性があるのです。 細胞で合成された炭化水素は細胞外に分泌され,コロニー内に蓄積されるのも他藻類 と比べて特徴的な要素となっています。

■淡水から汽水域が繁殖環境。

淡水・海水・・様々な水質環境で生活している藻類が多種多様に存在している わけですが、この”ボツリオコッカス”の生活環境となるのが 「淡水から汽水域(淡水と海水がまじり合った水の水域)」の水質環境となっています。

ボツリオコッカスの実用化試算

筑波大学研究機関による試算としては、 現段階で,1年間で1ヘクタール当たり,およそ100トンのオイルをとることが できると推測されています。仮に1ヘクタール当たりその10倍の量のオイルを生産 できるようになれば,今の石油とほぼ同じ価格で供給できて,実用化に結びつくと 考えられます。

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